Bonding and Cross-Linking

 

 本書は第1章に記述したように、2018年3月に芝浦工業大学で行った最終講義の内容をまとめたものである。最終講義の内容は、雑誌「リフォーム」の2020年10月から2022年7月号に連載された。この連載を、第1章から第22章として、一冊にしたものである。内容に興味を持っていただき、原著論文を参照していただけるなら幸甚である。また、著作権や版権等を考慮して、一部の図表については、新しく書き起こした。

「Bonding and Cross-Linking」という表題は、最終講義の4ヵ月前に決定した。最終講義のポスターや案内等を準備する上で、早く決定して欲しいという要求があったからである。講義内容はその時点まで曖昧であったが、表題を決定したことにより、講義の方向性が固まった。

講義の内容は自分で決めたものであり、自分が伝えたい内容である。読者が最終講義として期待した内容とは一致しないかもしれない。また、独りよがりな部分も多いと思う。これらの点については、最終講義ということで、ご容赦願いたいと思っている。講義の中で、もしも、読者に共感してもらえる部分があるなら、筆者にとって非常にうれしいことである。

   
 <前書きより抜粋>

 

 

同書の目次

 

第1章

本シリーズを始めるにあたって

第2章

足して2で割る

第3章

木材接着の研究へ

第4章

接着理論

第5章

ポリ酢酸ビニルエマルジョン

第6章

PVAcエマルジョンのキャラクタリゼーション

第7章

グラフト効率と接着強さ

第8章

PVAcエマルジョンの構造

第9章

木材とPVAcエマルジョンとの相互作用

第10章

接着強さの温度依存性そして博士論文

第11章

建設省建築研究所へ

第12章

外装材料・部材の劣化メカニズム

その1:分光比反射率曲線の変化から観た変退色評価 

第13章

外装材料・部材の劣化メカニズム

その2:建築用仕上塗材の劣化過程における表面形態

第14章

外装材料・部材の劣化メカニズム 7

その3:建築用仕上塗材の動的粘弾性挙動から観た劣化メカニズム

第15章

外装材料・部材の劣化メカニズム 7

その4:表面仕上げ材を施工したモルタルの熱重量分析による中性化挙動の解析

第16章

Cross-Linkingな研究へ

第17章

高耐久性塗料の研究(前編)

第18章

高耐久性塗料の研究(後編)

第19章

有機系接着剤による外装タイル張り工法の開発(前編)

第20章

有機系接着剤による外装タイル張り工法の開発(後編)

第21章

建築保全標準

第22章

シリーズを終えるにあたって  

 

 

 

著 者:本橋 健司

版 型:B5判

頁 数:142頁

発行日:2023年3月

ISBN:978-4-903476-81-0

 

  • 1 kg
  • 残りわずか
  • 配送期間:1-5日(土日祝日は発送いたしません)